超ド田舎で新規就農のすすめ ③研修先編

都会からド田舎の南伊豆町に移住して1年8カ月、
独立就農してからは1年5ヶ月ぐらいが経ちました。

二人ともに都会生まれで都会育ちやったから、馴染みのある田舎はなく、農業の経験や知識も殆どなく。。。

だから既存の概念や場所に縛られない自由さもあったけど、既に築かれたものに乗っかる気楽さもなしでした。

そんな僕たちが直近で困ったのが、さて、どこで農業研修したらいいんやろう、
そして独立後はどこで農業をしたらいいんやろうということでした。

まず今回は、研修先について。

ちなみに、前回までの記事はこちらをご覧ください。
超ド田舎で新規就農のすすめ ①心がまえ編
超ド田舎で新規就農のすすめ ②田舎のメリット・デメリット編

【農業研修の要否】
農業の経験がない人が農家になるためには、まず農業研修を考える人が多いんじゃないかなぁと思います。

でも、そもそも農業研修は要るのか、ということが頭をよぎります。

農業研修は要るのか?

僕たち夫婦は、正直なところ最初から農業研修ありきでスタートし、徳島県の若葉農園で1年2ヶ月の研修を受けました。

農業研修を受けたので、つまり研修を受けてないという経験はないので、研修の有無をそれぞれ比較して考えることはできないのですが、
個人的な感覚では、農業研修は絶対にお勧めしてます。

それは、研修先の師匠が長いこと積み上げてきたものを学ぶことができた、という理由がやっぱり一番!!

師匠が、長い時間をかけて築き上げてきた技術やノウハウを、そのまま学べた。
農業は少ないものでは、一年に一回しかチャンスがないものもあります。
そういうのは1回1回がめちゃくちゃ貴重やから、本当に本当にありがたいことです。
独立してからは尚そう思うようになりました。

農業は経験が大きいと身を持って感じています。

いつ種を播けば良いのか、
どんな種を播けばいいのか、
どういう管理をすればよいのか、
どんな道具や機械を使えばよいのか、
どうやって販売したらいいのか、

師匠から学べることは数えるときりがないです。

特に野菜の多品目栽培の場合は、栽培する野菜の品目が数十種類と多いので、それを全くの素人が自分で初めからやろうとすると、
本当に失敗の連続になると思います。

機械や道具選びもそうです。
ちょっとした専門の農機具屋に行ってみると、似たようなものがずらっと並んでいます。
一つ一つがかなりの金額になるので、それらを試しながら自分に合うのを探すにはかなりの時間と金額を失うことになります。

もちろん全てが無駄、ということにはならないです。
経験が積み重なり、いつかは成功に、ということになるはずですが、どのみち独立すれば失敗の連続なので、しなくていい失敗、さけれる失敗は回避したいところです。(独立初期は本当に余裕がないので。)

他に、この師匠の経験をそのまんま学べる、ということ以外のメリットは、
研修中に農業仲間が広がる、
師匠から又は仲間から独立後の支援が受けられる、
学びながらも貯金ができる(青年就農給付金準備型または農の雇用事業)、
独立後のイメージがつかみやすい、
などなどがありました。

いずれにしても大きなメリットだったと思います。

一方、その反対で研修を受けたことのデメリットは、
研修先を探さなアカンかった、
研修時間(1年2ヶ月)を費やした、
独立後に意識・無意識にかかわらず師匠のやり方・考え方に縛られている、
などがあるかなぁと思います。

細かい説明は省きますが(また聞いて下さいね)、総合的には研修を受けるメリットの方が断然大きい気がします。

ただ、例えばすでに貯金があってお金に困っていないとか、半農半Ⅹのようなスタイルを目指すので本格的な研修はいらない、という人は、研修を受けない選択肢も良いと思います。

その辺は個人差があるので、個々で見極める必要があるでしょうね。

【研修先を探す】
さぁ研修を受けるでーと決めたら、次は、さてどこで研修を受けるか、ということになります。

僕たちは当時、どこの農園で研修を受けたいといった具体的なことは分かりませんでした。

分かるような知識も経験もなしやったので、どうしようか完全に途方にくれました笑。

確かその当時にあった希望的なのは、
多品目栽培がいい、
有機農業がいい(自然栽培がいいけど現実的なのか?)、
ぐらいでした。

研修先も移住先もどうせ何も決まってないんなら、色んなところを見て、それから決めようと言うことになり、
東京でできる限りの情報収集をした後、軽のバンに車中泊しながら2ヶ月近く、色んな農園を見て回りました。

(情報収集については、昔のものですがこちらの移住地・研修先探しのまとめが参考になるかもです。)

結果的に自分の足を使ったのは大正解でした。

今思い出すと、出発前にもっと情報収集は入念にしとけばよかったとか、計画的に予定を立てとけばよかったとか、車中泊グッツはもっと用意しとけばよかったとか、あの観光地にも行っとけばよかったとか笑、細かい反省はあります。

けど実際に色んな人と出会い、色んな農園を見て、それらの体験を自分の中で咀嚼していく過程そのものが意外にめっちゃ大事で、
そのお陰で少しずつ自分たちのやりたい方向性が明確になってきて、学びたい研修先も決まり、その全てが今に繋がってる気がします。

世の中には色んな人が色んなことをやっています。
素晴らしい先輩方が沢山います。

もし僕たちのように具体的な研修先に当てがなければ、ぜひ自分の目で色々と見て研修先を探すのをお勧めしたいです。

それと、研修先選びのポイントとしては、
自分がやりたいような農業をしている農家さんがいい
成功してる農家さんがいい
専業農家としてバリバリやるなら、農業大学校は避けた方がいい
というぐらいかなぁと思います。

農業大学校については僕自身は経験がないので断定はできないですが、卒業生からの話を聞く限りでは、生産にしても販売にしても、あんまり実践的ではないなぁと思います。
農業大学校→農家研修という流れだといいと思います。

長くなったのでまとめると、

農業研修は受けるのがおすすめ(条件次第では受けない選択肢もあり)
研修先探しは自分の目で、色んなところを見るのがおすすめ
研修先は自分のやりたい方向性で、成功している農家さんがいい

ということです。

そして最後に

農業研修は一生に一度あるかないかなので、それは一生の財産になります。

農業を知らない人にとっては、研修先で学んだことが全てになるので、それが独立後の自分の基本スタイルになります。

だから、せっかく受ける研修先は真剣に選んだほうがいいです。

ブラックのような研修先もあるそうので気をつけて!

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